雁丸(がんまる)の原作代読映画レビュー

原作読んで映画レビューするよ!

2018-01-01から1年間の記事一覧

映画『スターリンの葬送狂騒曲』と原作コミック『La Mort de Staline』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『スターリンの葬送狂騒曲』です。 【あらすじ】 1953年、ソ連の最高権力者ヨシフ・スターリンが脳出血により危篤状態に陥った。すぐに側近たちが邸宅に集められるが、皆一様にスターリンの後釜を狙い、色めき立っていた。そんな中ス…

映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』と原作漫画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は、 映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』です。 【あらすじ】 人と喋ろうとするとどうしても言葉が詰まってしまう少女・大島志乃。彼女はこの春から高校一年の新学期を迎えようとしていた。人前で上手く話すことの出来ない志乃は、新…

映画『ワンダー 君は太陽』と原作小説『ワンダー Wonder』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 『ワンダー 君は太陽』です。 【あらすじ】 遺伝子疾患により人とは違った顔を持つ少年、オーガスト。27回もの手術を行い、今まで自宅でしか勉強をしたことがなかったオーガストだったが、母・イザベルの決意により、5年生の初日から学…

映画『ビューティフル・デイ』と原作小説『You Were Never Really Here』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は、 映画『ビューティフル・デイ』です。 【あらすじ】 誘拐された子供の救出を生業とするフリーランサー・ジョー。母と二人で静かに暮らすジョーは、幼少期に父から受けた虐待と、海兵隊・FBI時代に経験したトラウマに苛まれ、いつも自殺…

映画『のみとり侍』と原作小説『蚤とり侍』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『のみとり侍』です。 【あらすじ】 時は江戸。越後長岡藩の勘定方書役として出世街道をひた走っていた小林廣之進は、ある日の歌詠み会で、藩主の牧野備前守忠精が作った歌が良寛の歌に酷似していることを指摘し、忠精の逆鱗に触れて…

映画『狐狼の血』と原作小説『狐狼の血』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『狐狼の血』です。 【あらすじ】 昭和63年、広島県・呉原市。この街では、地場のヤクザ尾谷組と広島に進出を始めた五十子会の下部組織加古村組での小競り合いが続いており、いつ抗争に発展してもおかしくない状況だった。 広島大学…

映画『ラプラスの魔女』と原作小説『ラプラスの魔女』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は、 映画『ラプラスの魔女』です。 【あらすじ】 大学で地球科学の教鞭をとる大学教授の青江は、とある温泉地で起きた硫化水素による死亡事故について警察から見識を求められていた。死人が出た現場で、事故なのか事件なのかの調査を行う青…

映画『君の名前で僕を呼んで』と原作小説『君の名前で僕を呼んで』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『君の名前で僕を呼んで』です。 【あらすじ】 1983年、北イタリアのとある田舎町で過ごす17歳の青年・エリオ。 エリオの父は毎年夏なると、若い研究者をインターンとして招き、数週間家に住まわせていた。その年の夏その地に訪れた…

映画『レッド・スパロー』と原作小説「レッド・スパロー」の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は、 映画『レッド・スパロー』です。 【あらすじ】 ボリショイバレエ団のトップダンサー・ドミニカは、公演中の事故で大怪我を負い、ダンサー生命を絶たれてしまう。体の弱い母の介護で苦しい生活を送るドミニカの前に、ロシア情報庁に務め…

映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』と原作コミック『ヴァレリアンとローレリーヌ』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』です。 【あらすじ】 西暦2740年。人類はさまざまな宇宙人と接触し、異星人たちと共生していくため、宇宙ステーションを拡張させ続けていた。拡大をし続ける宇宙ステーションは、いつしかあら…

映画『曇天に笑う』と原作漫画『曇天に笑う』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『曇天に笑う』です。 【あらすじ】 明治維新直後の滋賀県大津。この地には300年に一度、曇天が続くと伝説の化け物・大蛇(オロチ)が現れ、人々に災いをもたらすという伝説があった。 琵琶湖の湖畔に建つ曇神社には、大津の治安を守…

映画『去年の冬、きみと別れ』と原作小説『去年の冬、きみと別れ』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は、 映画『去年の冬、きみと別れ』です。 【あらすじ】 フリーの記者の耶雲恭介は、天才カメラマンと謳われる木原坂雄大に取材を申し込む。木原坂はかつて、撮影所で起きた火事により女性モデルを焼死させ、一度逮捕されたことのある男だっ…

映画『15時17分、パリ行き』と原作小説『15時17分、パリ行き』の比較(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は、 映画『15時17分、パリ行き』です。 【あらすじ】 2015年8月21日、15時17分にアムステルダムを出発した高速列車はパリに向けて走っていた。554人の乗客を乗せたその車内には、ヨーロッパ旅行をしていたごく普通の青年、スペンサー、アレ…

映画『ぼくの名前はズッキーニ』と原作小説『奇跡の子』及び『ぼくの名前はズッキーニ』(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『ぼくの名前はズッキーニ』です。 【あらすじ】 いつも屋根裏部屋で一人ぼっちで遊んでいる少年・イカールは、父親が家を出ていったことで粗暴になってしまった母に脅えながらも、母が名付けてくれた“ズッキーニ”という愛称を愛し、…

映画『不能犯』と原作漫画『不能犯』(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『不能犯』です。 【あらすじ】 女性刑事・多田は、ある日謎の変死事件の担当を任させる。その事件とは、喫茶店で被害者の男性が、黒いスーツを着た男に何かを囁かれた途端、錯乱状態に陥り、死亡したという不可解極まりない事件であ…

映画『殺人者の記憶法』と原作小説『殺人者の記憶法』(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『殺人者の記憶法』です。 【あらすじ】 閑静な田舎町、娘のウンヒと2人で穏やかに暮らすキム・ビョンス。ビョンスはかつて獣医師として働いていたが、その裏の顔は、存在価値がないと判断した人間を容赦なく殺す殺人鬼であった。し…

映画『ルイの9番目の人生』と原作小説『ルイの九番目の命』(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『ルイの9番目の人生』です。 【あらすじ】 ルイ・ドラックスは今までの人生で8回も命を落としかける事故に見舞われていた。そんな彼が崖から転落するという9度目の大事故にあい、病院に運ばれる。一度は死亡と判断されたルイであっ…

映画『悪と仮面のルール』と原作小説『悪と仮面のルール』(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『悪と仮面のルール』です。 【あらすじ】 大財閥・久喜家に生まれた文宏は、11歳の時、父親から出生の秘密を知らされる。彼は久喜家に代々伝わる悪の心“邪”を世界に残すための存在として意図的に生み出されたというのである。父は文…

当ブログ的2017年公開作品ベスト10

こんにちは、当ブログ管理人の雁丸です。 2018年に入って半年が過ぎようとしているのですが、今更ながら当ブログで扱った映画のベスト10を発表しようと思います。 こういうのって年末にやるべきなんでしょうがとりあえず見ていってください。 今回選定した10…

映画『勝手にふるえてろ』と原作小説『勝手にふるえてろ』(ネタバレありの感想)

今回紹介する作品は 映画『勝手にふるえてろ』です。 【あらすじ】 24歳のOLヨシカは、中学時代から想いを寄せている“イチ”に今もなお片思いを続けている。叶わぬ恋だと薄々感じながらもイチへの気持ちに折り合いをつけられずにいるヨシカだが、そんな彼…